私は田舎育ちで、保育園から中学校まで、片道約3kmの山道を登校していましたが、帰り道は道草をする中でいろんな自然を見つけたものです。
その中でもこのナツハゼは、甘酸っぱくて一時の喉の渇きを癒してくれると共に、何よりも1粒2粒口にほおばり舌の上で潰すと、舌が一面真紫色になって、友達同士舌を見せ合い大笑いしたものでした。
そんな小さな笑いが、長い道のりの苦痛を少し楽にしてくれて居たのかも知れません。

 こんな経験をした事をふと思い出し、色素=ポリフェノール(アントシアニン)なので、ナツハゼには優れた成分が含まれているに違いないと気付き、検索サイトでナツハゼに関することを探し出しました。 その時は数年前でしたが、一部の農業試験場のページに、「ナツハゼにはポリフェノール等、優れた栄養素が含まれている。」 「ナツハゼはこれから脚光を浴びるかも知れない・・・」 と書かれていました。私はこれは面白いと思い、早速大量生産の準備に取り掛かったのでした。
 
 ナツハゼには、一般的なブルーベリーに含まれるポリフェノール量の約3倍、坑酸化活性成分も約3倍あると言われています。 収穫し加工する手順や紫外線の量にもよりますが、最適期に収穫すれば、ポリフェノールは6倍にも達するとも言われています。 他にもビタミンC、ミネラル、クエン酸、リンゴ酸、アントシアニン、ペクチンなどなど、豊富な栄養素を含んでいるのです。
 ※下記「栄養素参照」の各ホームページ及び文献抜粋

 ナツハゼは、ブルーベリーよりは実の丈は小さいけれど、昔から日本に自生し、環境や病害虫にもとても強く、抜きに出た栄養素を備えています。 私はこの果実に、能力・知恵・精神力の備わった日本人の「大和魂」さえ感じ、ナツハゼに惚れ込みました。

 ナツハゼの果実は、健康食品・ジャム・リキュール・トッピング食材・冷凍食品等、加工の可能性はブルーベリーと同じですが、より良い栄養素、安心の完全無農薬、永年国内産のナツハゼを一大ブームにするために、日本初の大量供給できる土台作りは今も続けています。

 是非多くの皆さんに、ナツハゼの素晴らしさを実感していただきたいと考えます。


【ナツハゼって?】
 学   名  Vaccinium oldhamii
 別   名  ヤマナスビ、シーコ、ジキローバナ、ジョジョムケ、シリナリ、ブンブクチャガマ
 科、  属  ツツジ科、スノキ属の落葉樹
 分   布   北海道〜九州。 標高500〜600mを好むが、丘陵以上で見かける。
 樹   姿  老木の樹皮は灰褐色で縦に裂けて、若い枝は赤褐色をしています。
 樹   高  0〜3m
 葉の特徴  単葉で互生の葉には荒い毛があります。 比較的早く紅葉します。
 花の特徴  5〜6月頃、すずらんのような釣鐘型の花が咲きます。
 色は赤色と緑色と白色を混ぜたようなまだら色です。
 果   実  秋には果実が濃い紫色に熟して食べられます。 甘酸っぱい感じです。 
 同じスノキ属のブルーベリーによく似ています。 極々小さな種が入っています。
 利   用  ジャム、果実酒、ケーキなどへのトッピング、サプリメントなどなど
 栄養素参照  三県共同研究事業(経済産業省 地域振興プラン)
 機能性の高いブルーベリーの探索(宮崎大学農学部 公募型卒業論文 報告書)
 ご存じですか、ナツハゼの効果(福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センター)
 ナツハゼ果実中のペクチン含有量(東北農業研究センター)
 「木の実栽培全科」大沢章著